2013年7月9日火曜日

法政大学の55年館、58年館の保存


先日、友人の建築家たちが保存を呼びかけている、法政大学の55年館、58年館の
見学会にいってきました。
大江宏という建築家の設計です。

設備配管や一部の維持の問題はさておき、建物としてはとても魅力的でした。

建て替えて、これ以上の建物を造るのは結構高いハードルだと思いますよ。
新しくはなるけどね・・・
何でも作った時は新しいのですよね。何でも・・・


明治時代の煉瓦づくりの建築に比べ、近代建築の保存は一般的には
あまり賛同が得られないのだが、
僕たちは、近代建築の良質のたてものは丁寧に残して行ってもいいのではないだろうか。
僕は法政大学の出身ではないけれど、法政大学には
ぜひうまく改装などして残してもらいたいと思います。


明治時代の建築は、それだけで価値があるように見えるけど、
近代建築はな・・・なんて言いっているあなた

え、・・・数十年前、東京駅は建て替えられようとしていたんですよ。
たった、80年でね

その時あなたは東京駅を残す人たちを応援しましたか・・・
今じゃ、みんなすごいねっていってるけどね。


建物を大切に維持しようとする気持ちが、建物の本当の価値を
発見できるのです。

価値があるから残すのではないのです。(これ単に経済原則ね)

残そうとするから、価値がうまれるのです。

こういった建物を生き返らせることができる建築家は一流でしょう。


ちなみに、自己宣伝(笑)
東京駅の保存のいきさつをシンプルにつづった「東京遺産」(岩波新書、森まゆみ著)
という本とっても参考になる本だけど
ここに、僕が設計をした古い民家を店に改造した谷中のふるかわ庵の事が
取り上げられております・・・




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