2013年7月27日土曜日

18年前の手書きの図面


先日、18年前の住宅の食洗機が水漏れ等調子が悪いとのことで
当時の図面を出してチエック!

当時は手書きでした。キッチンの図面もそれぞれの機器を調べて
作成しました。
当時は食洗機やオーブンはヨーロッパ製にはちょっと劣っていいたもので
ガゲナウ、ミーレ、バウクネヒト、、ブランコ等のヨーロッパの機器を
時間をかけて調べ、キッチン製作図を作成しました。

そのようなメーカーはその後、多くは日本撤退や代理店の変更などもあり、
維持のほうは大変でしたね
現在では、日本製も性能が上がり十分だと思っています。
維持が楽ですからね・・・
しかし、デザインや機能はまだまだ魅力的ですが・・・



当時の図面と現在のキャドの図面を見ながら

この20年ばかりの変化のすごさを実感します。

CADになって何が良くなったのでしょうか
カット&ペーストで
スピードアップは図られましたが
考えて、手で描いて消して描いて、現場に足を運ぶこの連鎖は
手書き時代の方がスムーズだったような気がします。

頭は手や動き、香り、肌触りなどの五感と一体になったとき
強くつながるからだと思います。
手書きは、キーボードとマウスにはない時間と五感が多くついてきます。
だから、図面作製もそれなりに手間だけど嫌じゃなかったのでしょうね。

CAD時代、この連鎖をどう再びつかむかが課題です。




2013年7月12日金曜日

敷地調査



酷暑の中、敷地調査、
古い家も多く、解体前の住宅の布基礎も特に異常はなく、
地盤的にも問題はないと踏んでいたが
敷地調査に立ち会い、2,3ポイントを見る限り地盤は良くない。
それも4m位まで悪い
何故だろうと・・・と考えながら駅にむかっていると

駅付近で、ばったり知り合いの建築家村上さんに会いました。
で、敷地の話していると用賀の地盤、結構悪いところおおいんですよねと一言
昔水路などが多かったようです。
だから意外と地盤が悪いところが多いとのこと

地盤は難しい
やはり地盤補強が必要だな・・・報告書を待とう

2013年7月10日水曜日

地盤調査と真北測定に来たら雑草だらけ

地盤調査と真北測定にきたら、予想以上の雑草だらけ
3,4か月で目の高さまで
低木並みの茎がある雑草まで
雑草侮れない・・・
クライアントから伐採の提案があったけど
ま、大丈夫じゃないのと言ってしまった、安易な自分を反省。

調査には影響はないのでいいのですが


2013年7月9日火曜日

法政大学の55年館、58年館の保存


先日、友人の建築家たちが保存を呼びかけている、法政大学の55年館、58年館の
見学会にいってきました。
大江宏という建築家の設計です。

設備配管や一部の維持の問題はさておき、建物としてはとても魅力的でした。

建て替えて、これ以上の建物を造るのは結構高いハードルだと思いますよ。
新しくはなるけどね・・・
何でも作った時は新しいのですよね。何でも・・・


明治時代の煉瓦づくりの建築に比べ、近代建築の保存は一般的には
あまり賛同が得られないのだが、
僕たちは、近代建築の良質のたてものは丁寧に残して行ってもいいのではないだろうか。
僕は法政大学の出身ではないけれど、法政大学には
ぜひうまく改装などして残してもらいたいと思います。


明治時代の建築は、それだけで価値があるように見えるけど、
近代建築はな・・・なんて言いっているあなた

え、・・・数十年前、東京駅は建て替えられようとしていたんですよ。
たった、80年でね

その時あなたは東京駅を残す人たちを応援しましたか・・・
今じゃ、みんなすごいねっていってるけどね。


建物を大切に維持しようとする気持ちが、建物の本当の価値を
発見できるのです。

価値があるから残すのではないのです。(これ単に経済原則ね)

残そうとするから、価値がうまれるのです。

こういった建物を生き返らせることができる建築家は一流でしょう。


ちなみに、自己宣伝(笑)
東京駅の保存のいきさつをシンプルにつづった「東京遺産」(岩波新書、森まゆみ著)
という本とっても参考になる本だけど
ここに、僕が設計をした古い民家を店に改造した谷中のふるかわ庵の事が
取り上げられております・・・




2013年7月4日木曜日

欄間の補修完了


欄間の補修完了、漂白後、接着部の補修をして
裏はガラス繊維で補強・・・
何とか使えるようになりました。左は破損がひどく補修できなかったランマ
今日現場に持っていきました!!

2013年7月3日水曜日

江戸東京博物館



江戸東京博物館
あの、仰々しいいで立ちが好きになれなくて、長年足を運ばなかったのですが
先日、江戸期の日本画の展覧会があり、行ってきました。

「ファインバーグ コレクション展」は、なかなか見ごたえのある展覧会で
江戸期の絵の質の高さを感じました。たまにはいいですね。

で、ついでに常設展

上の写真は、銀座煉瓦街の模型

武家屋敷や、町の賑わいなどの模型・・・
こ、これが面白い、30分程度とおもっていたら、1時間以上
用事があったので、会場を後にしましたが

娘が小さなときに、一度連れて行けばよかったと思います。

2013年7月2日火曜日

インテリアコーディネーター用語辞典、完成


昨年より準備していました

インテリアコーディネーター用語辞典、完成しました。
エクスナレjッジより発売

評判の良い「ラクラク突破の インテリアコーディネーター 合格テキスト」
の姉妹本です。

まとめるにあたって、実務でも役立つようにつくりました。それなりに役立つかな


2013年7月1日月曜日

平成25年5月の住宅着工の動向について・・

国土交通省の
平成25年5月の住宅着工の動向について

http://www.mlit.go.jp/common/001002419.pdf

5月の住宅着工戸数は、79,751戸(前年同月比14.5%増)、
季節調整済年率換算値で102.7万戸(前月比9.4%増)

とか・・・・消費税駆け込みとアベノミックス・・・
住宅需要の先食いでしょうね。
今年の末あたりから、一気に住宅着工、冬の時代に???かななんて

住宅は、このような景気に一喜一憂するものではないと思うのです。
ほんとうはね。

何故なら、住宅の値段は残念ながら
専門家の僕たちにもわかりにくいものだからです。
つまり、安くなりますとか、補助金で得ですとか、今でしょといっても
元の値段が曖昧なのですから。建材や人件費は、すし屋でいう時価にちかい。
得なのかどうかは、不明・・・
それに、
どんなに標準化された住宅でも、敷地や外部環境(設備も含め)や住み手の要求は違います。
だから、値段はわからない。
いくつか見積もりを取っても、図面や仕様書がしっかりしていないと意味がない。
ましてそれをチェックできなければ、意味がない。

みんなが建てる時期じゃないと思った時が、
建材も下がり、人件費も下がり得なのかもしれませんね。


設計事務所は、
景気や補助金や時代の雰囲気に惑わされず
住み手の「今でしょ」に丁寧にお付き合いすることなのですね。
急がない、焦らない、一生の事ですからね。