2011年12月22日木曜日

住まいの維持こそ大切・・SIM住宅


SIM住宅って、何?
匠屋の造語です。

Sスケルトン ・・・構造・・・安心
Iインフィル ・・・住環境・・・快適
Mメンテナンス・・・維持・・・愛着

SI住宅という言葉は使われていますが、これにMを加えたものです。
今の住宅産業、設計、工事には維持という考え方は二次的なものになっています。
すべては「新しい商品で完結」、「完成が目的」となっています。
以前は、維持も考えて工務店を選んだものですが・・・


何度かブログにも書きましたが、維持(メンテナンス)という視点が住まいにはとても大切です。

日本では、住まいの維持はどちらかというと面倒といったネガティブな用語になってしまいました。
メンテナンスフリーといった言葉が、さもすごいといったポジティブ調で使われるのも
「新品」「最新」「流行」という商品を買う(買わされている?)ことに慣れてしまった現状を表しているのかもしれません。
メンテテナンスフリーなんてないのですが・・・

維持といった言葉も、愛着といった言葉から考えてみるといいのではないかと考えています。
愛着のあるものは、日々大切に工夫して使うものです。
愛着のあるものは、単に新しさや、便利さだけで取り換えることはありません。
出来合いの商品の新しさに追われてきた、近代日本風生活もそろそろ終わりにしたいですね。

さて、
日本の住宅の寿命は30年と言われています。世界的にみてもこれは異常なほど短い寿命です。人の寿命は世界一なのに。
これまでの住宅でもしっかり作れば5,60年は問題なくもつのに何故でしょう?
日本の技術の進化や、戦後とりあえずでいいから家を造ってきたということもありますが
住み手が維持に関心を待っていない、つまり家に愛着を持っていない、ということもあるのではないでしょうか?


でも、どんな素晴らしい家でも維持がなされなかったら素晴らしい家にはなりません。

住まいの維持かなされてこそ、愛着がわくものです。

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