2011年9月29日木曜日

明日館

昨日は、アレックス・カーさんの講演で
池袋の自由学園、明日館へ行ってきました。
廃墟寸前に訪れていらい、ほんと久しぶりでした。
素晴らしい再生ですね。池袋にオアシス!
アレックス・カーさんの講演は、この場にふさわしい、民家の再生
や日本の風景の破壊についてでした。面白かったですね。

何度かここに書いた、メタボリズム展との違いが面白い。
で、彼が講演で教えてくれた

建設省 1950年の省歌ともいえる

「ユートピア・ソング」

風がそよぐよ ドライブウェイ
軽いリズムで どこまでも
歌は流れる リボンはゆれる
山も谷間も アスファルト
ランラン ランラン
ランラランラン ランラン
素敵な ユートピア

日本の風景は、このように造られてきたんですよね。
メタボリズム運動もこのような流れで

笑いましたけど、でも、笑えませんよ、ほんと
僕たちは、このような歌に近いものをユートピアとして描いていたんですからね
笑ってはいけません、笑ったら自分が悲しくなりますね。
笑ってはいけません、いままだ同じようなことを気付いていないだけかもしれないからです。

2011年9月28日水曜日

面白い記事

日経ホームビルダー(2011・10)に
「”木材禁止”はもうやめよう」という記事が・・・

なんと、
1959年建築学会が「防災、台風被害のための木造禁止」という
大会宣言を出していたというのです。
知りませんでした・・・
お恥ずかしい。
伊勢湾台風の後や、RC造、S造の発展、高度成長ということを考えると
当時はこのような決議が出るのも致し方ないのかもしれません。

でも、時代を考えてもどうかなという感じは持ちます。

ちょうど、メタボリズム展を見て、同じ時代の建築界の雰囲気を感じますね。


そして、東日本大震災の後再び「木造禁止」が再燃するのではないかという懸念から
の建築学会で「木造禁止を再考する」というパネルディスカッションが行われたと聞いて
またまたびっくり。


大事な点は
記事で
・「木造禁止が木材業界には影響はまったくなかった点」
(逆に悲しい、建築界に社会性がなかったのだろうか?)

・「木造研究を遅らせたという点」
(木の文化日本と片方で言いながら、一方では高度成長だから木造は「遺産」でいいやといえる、すごさ)

また、
・社会の現状(ビル以外は木造はいっぱい建てられていた。)とは離れて、夢を描けた時代の
話だと思っていたら、震災でまた亡霊が出てきたという点、テーマ、再考じゃなく再興ですよね・・・


戦後、家は自分で建てろと奨励しながらも、補助は薄かった政策と、
高度成長をウキウキ夢見ていた建築界のずれを感じます。
今も僕たちはそうなんだろうか・・・

たぶん建築界は住宅など眼中になかったのかもしれません。
(実を言うと残念ながらなかったのですよ)

僕は、住宅こそが日本の文化を支えていくインフラ、財産だと思います。
だからと言って長持ちする家だけがいいとは限りません。
立て直すのがいいとは限りません

木造住宅を大切にし、直す文化を取り戻すことからはじめないとね・・・

2011年9月26日月曜日

快適で住みやすい家のしくみ図鑑

もうすぐ
「快適で住みやすい家のしくみ図鑑」
住まい方を考える設計者の会(来馬、他4名の建築家)
1365円 永岡書店

が出ます。楽しいイラストと、住まい方のアイデアが詰まっています。

この本、前書きで書きましたが
家を建てる方は、
家を「つくる」専門家ではありませんが、
家に住むという点では、立派な「すむ」専門家です。

良い家は、この
住まいを「つくる」専門家と
住まいに「すむ」専門家
のコラボレーションです。

でも、施主は「すむ」専門家なのに、
多くのばあい、いろんな条件(家族や資金、流行)が加わる
とどういうわけか素人になってしまいます。

この本は、「すむ」専門家としてのセンスを取り戻すための本です。
良い家を造るために。

気楽に一度お読みください。
近々発売予定です。

2011年9月24日土曜日

テレビは生き残れるのか

昨日は休日、ある予定が急遽なくなったので、本を読む
「テレビは生き残れるのか」境治、ディスカバー携書
とても面白かったです。
テレビ業界の話だけど
リーマンショック、東日本大震災以降
どの業界も同じような問題を抱えているんですね。
造る側からの視点をマネジメントの感覚で冷静に、とても率直に書かれていると感じました。
建築関係も全く同じです。

マスメディアひとり勝ちから
ソーシャルメディア、ミドルメディアの併存
それによる、情報アクセスへの多様性
より良い住まいづくりの環境にもまだまだ越えなければならないことがあるね

でも、
ものづくりってホント、造って、喜んでもらえて
そこそこ食べていければほんとは幸福なんだよね
金を転がす方には、この楽しさわかんないんだろうな・・・

2011年9月21日水曜日

維持とメタボリズム

以前、建物の維持について少し書きましたが
これからは、維持のことを考えずに建物は建てられません。

ちょうど六本木の森美術館でやっている展覧会メタボリズム展

60年代初期から70年代の建築思想、メタボリズムは新陳代謝という意味
まさに維持のお手本のような思想ですが、
変化のシステムは考えられていましたが
維持についてはほとんど考えられていなかったのが実情です。
高度成長へと突入し、日本が輝く未来を信じていた時の考え方です。
でも、その中の考え方のいくつかは、再度見直して再利用できると思います。
再利用、再利用!
ホント
変化は、制御するものではなく、訪れるものですね。
システムの柔軟さも大切ですが、所詮システム。
スタンスの柔軟さの方が大事なのかもしれませんね。

2011年9月20日火曜日

メタボリズムの未来都市展

メタボリズム展といっても、戦後(ほぼ)から1970年万博あたりまでのメタボリズムを中心とした建築+アルファの展覧会。不思議なくらい、多くの人でにぎわっていました。
模型や、図面、川添登の当時のエピソードビデオなど楽しく見ることができました。
未来都市は、アニメや空想から、当時は現実へという勢いがありました。
素晴らしい時代です。建築家にとっては。

でも今はどう見られているんだろう・・・
僕の考えですが、
現実としてではなく、アニメや空想へのインスピレーションとして
見られているのではないかと思います。
未来都市の仮想現実への再利用、回帰ですね。
そういう意味では、とても楽しめました。
だから
軽い感じで見るのがいいのではないでしょうか?

また再びマスタープランを建築家が制御できるなんて
思ってはいけませんよね。
でも、みんなのプランをまとめるリーダーは必要ですが。

2011年9月16日金曜日

facebook,twitterなど

AtoAメンバーで、建築家が紹介する建築家紹介サイトを立ち上げた時、

ツイッターあたりで少し宣伝もできるようにならないとな・・・
と勝手に思い、スマートフォンを買い
SNSの練習!

ファイスブックや、ツイッターに参加!
(ミクシーは趣味音楽関係でそれなりのユーザー)

宣伝になるかどうかは・・どこかへ行ってしまいましたが、
ともかく、僕なりの、メディア観が生まれてきました。
1995年に匠屋のHP「的家学」を立ち上げた時の「何か」はありませんが、
使い方によっては面白いメディアだと思います。

2011年9月15日木曜日

うれしい話

先日、23年前に北軽井沢に別荘の設計をした、施主のSさんと
お話しする機会がありました。
いろんなな話のあと
別荘の使い方や、木のバルコニーの腐食
湯沸かし器の取り換えなどの話が出て
屋根のガルバリウム鋼板が全然さびてない、すごいよな・・・
という話。
当時は、まだガルバリウム鋼板も使い始めのころ、
それもシルバーの素地、
なかなかうれしい話。

2011年9月12日月曜日

手間ひまかけて

昨日だと思うが、ドナルド・キーンが
「便利さは美しさの敵」
と言っていたが、ほんとそうだと思う。
手間ひま掛けずに美しいものはできませんね。
ありあわせのものをそれなりに・・・効率よくの時代ですから
それなりのものはできますが。

少し前に、手書きの大切さ書きましたが、なんでも同じだよね

ばらばらのものを美しく「つなげる」には時間が必要です。
建物もディテールにしっかり力をいれないとね。

ディテールに凝るというのと勘違いはしないでね、
凝ることとは、違います!

2011年9月11日日曜日

いま 書いている本

今書いている本「快適で住みやすい「家のしくみ」図鑑」になりそうです。

一般の方が楽しんで読んでいただけるように、
小さな視点から家を見れるように工夫しました。

HPなどで、小さな目線から家をコミュニケーションする「パタンランゲージ」の紹介や、
それのダイジェスト来馬版を紹介していたのですが、
hpの改装や、ブログの意図せぬ消滅に伴いちょっとご無沙汰

この本を書きながら、改めてミクロな視点が、クライアントには入りやすいんだな
ということを感じています。

2011年9月7日水曜日

手書き

過去の書類などをPDF化しながら
手書きとコピーやデジタルについて考えます。

学生時代や、仕事始めた時は、コピーもそれなりにお金がかかったり
高価な本は買えなくて・・
建築の名著、「第一機械時代の理論とデザイン」や、建築家のスケッチを、
手書きでメモったりまねたり必死でしたものです。

で、そのあと、気になることは、「とりあえず」コピーする時代になり、
読まずにとりあえず買っとく本もそれなりに増えましたが
それらは、ほとんど役立っていないな・・・と思います。

やはり、量ではないですね。質です。
どれだけあるものに集中できたか?ですね。
それには、目と手と頭の連係プレイは大切ですね。

建築の図面などデジタル化から戻ることはできませんが
手書きの精神をいかに残していくかはまだまだ課題です

2011年9月6日火曜日

PDF

書類のPDF化を、時間のあるときにしています。
やっとデジタル化の整理の仕方が見えてきた感じです。
遅いですね・・・
PDF自体は、すでに書類の保存や交換の主流ですが、
手書きなどの便利さから行くとまだまだです。
特にものづくりの場所では、手書き等はなくなりません。

ホント、匠屋は、コンピューター化は1994年で早い方ですが
手書きと資料と保存、デジタル化の保存が共存して、中途半端な状態でした。
資料は逆に散らかり放題・・・

で、やっとですね。
実を言うと、携帯をスマートフォンに替えて、PDFを簡単に閲覧できるようになったから
整理を実行しようということです。少しずつですが、

2011年9月1日木曜日

ブル-スセッション

毎月、目黒、明石野で開いている
ブル-スセッション
セミプロも素人も音楽を楽しむっていいな