2011年5月20日金曜日

耐震等級?  3

現在の耐震設計は
2段階に分かれていて
小中規模な建物は第一段階でOKで中規模な地震で「損傷しない」程度
中大規模な建物は第二段階に進み大規模な地震で「倒壊しない」程度
とされています。
第一段階では、倒壊のことが書かれていません。
つまり、小中規模な建物は中規模な地震で損傷をしない程度であれば、大規模な地震でも大丈夫ということなのでしょう。

木造は基本的には小中規模な建物ですから、中規模な地震で「損傷しない」程度で基準がつくられていると考えていいのですが、
品確法の性能表示での構造の安定性では
震度6強から7程度(中低層の建物に作用する地震動の加速度で400ガル程度)に相当するということになっています。関東大震災の東京、阪神・淡路大震災の神戸での揺れに大して倒壊しない程度と書かれています。
この根拠はどうも、あいまいだと思います。

現実に、ある実験では耐震等級2の木造建物の実験で6強で倒れたという報告からすれば
怪しい基準となりますが、阪神・淡路大震災で新耐震以降の木造の多くが大きな被害を受けなかったことを考えると結構大丈夫なんじゃないかというわけです。
僕の知る限りではですが(木造の基準をつくったものではないので・・・)

で、阪神・淡路大震災で新耐震以降の木造も、いくつかは壊れたわけですから1.5倍(1.25 倍)位にしておけばいいのではないかというわけです。

ちなみに、関東大震災は400ガル、阪神・淡路大震災は800ガル
ですから、耐震等級3は400*1.5で600ガルくらいまでは大丈夫で、安全率という余裕もあるので阪神・淡路大震災の800ガルまではほぼ大丈夫ということでしょう。
ちょっと、大雑把ですね。
(基準設定には本当は詳しい計算されているのかもしれませんが・・・)

ちなみに、建物の被害はこの加速度ガルよりカイン(=m/s)という速度のほうが一致するということです。

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