2019年9月19日木曜日

bricorage ありあわせ

久しぶりの投稿・・・

人のつくるものは、言葉と同じ
集団で生きる大切なすべが、言葉やものづくりですね

言葉やつくられたものは時間や距離を超え、
何かを伝えることができるが
こぼれ落ちたものはただよう
そして、こぼれ落ちたものをまたすくう
この繰り返しですね

言葉やものづくりは、混沌から一時的に切り取るもの
大海の水を器でくむようなもの
だから、くみ切れないものも大切ですね

所詮、大きな海
水をすくう器の洗練も大切ですが、
大きな海の水を手で直接すくってみることも大切かもしれませんね。

2017年10月12日木曜日

質の高い職人と良い職人

昔は、鳶が基礎や建て方をして、大工が木を刻み、造作をして

左官が壁を作り、建具屋や表具屋が畳屋 塗装屋が完成させる

システムは至って簡単ですね。

でも今ではこれでは何かが足りません・・・

そうです、設備です。

一般的に質の高い職人とは、自分の担当する仕事を

極めた職人ですね。

しかし、現在では、設備との取り合いや住み手の多様な住み方に

対応していかなければなりません。

これを整理するのが、現代では設計者(建築家)です。

しかし、現場のすべてを設計者が把握、制御できるわけではありません

また、現場の工事管理者とて同じです。

で、大切なのは、自分の仕事を質高くこなすというより

全体とのバランスや、住み手の住み方に関心を寄せ

他の職種と調整もできる職人が、求められていて

それが、住み手に益をもたらすのです。

それが良い職人です。腕だけではなく、気配りのできる職人

設計者も同じですね・・・・



2017年10月2日月曜日

ものづくり日本

ものづくり日本・・・などという言葉がありましたね
もうそんなもの遠い昔とおもっていたら・・・

経済産業省が今年初めころ出した
「世界が驚く にっぽん!」
http://www.meti.go.jp/press/2016/03/20170308001/20170308001-1.pdf

成長期に勢いのあったものづくり日本の大企業。その勢いがなくなってきたら
最後のたよりは、職人や中小企業のものづくりかよ、
最後は、希少価値の日本の心かよ・・・という感じなんですね。
ネットでは不評だったようです。
ま、理由はいろいろあったようですが。

大企業のほうにしか目を向けていなかった効率日本が
効率の悪い?すたれかけた職人魂、中小企業魂、日本の心に頼るすがたは
なんか、はしたないと思ってしまいますね。

高度成長期には、職人や中小企業は下請けの単なる一つの駒として
身を削らせておいて
いまでも金融に振り回されているくせに
やせ細った、職人や零細企業、心を頼りにしようなんて・・・などと思うのです。

住宅産業も、住宅メーカーを基本とした政策を
もし地域の工務店や大工さんの質向上と振興へと
ある程度シフトしていれば
住まいづくりや街づくり地域創生もいろんな選択肢があったと思うのですが。

ま、愚痴はいけません。
つまりものづくり日本という言葉は嫌いということです。

日本はものづくりがすたれたところからの出発しないとという
覚悟が必要ということですね。
家づくりも、希少価値となった質の高い職人を探すより、
質が少々低くても丁寧に作る職人をうまく使い育て
より質の良いものを造り、生活でき、共存する時代ですね。
表面の効率は悪いけど、持続を考えるとこれがいい。

質の高い職人は大切ですが、それをあまりにも中心におくと
職人の世界は生活から遊離し衰退するのでしょう。


2017年9月29日金曜日

タワーマンション

今日。NHKを見ていたら
今後タワーマンションがまだまだ建つということで
防災訓練の話をしていたが

何故タワーマンションに住みたいのか
僕は正直わからない。
ま、高いところに住みたいという気持ちは
本のちょっとわかるけど
買うというのは
わからないというのが正直な気持ちだな

友人が、制振のタワーマンションに住んでいて
免振か制振、どちらが安全なのって聞いてきて
違いを説明したけど
新しい技術が100%いいというのは
建築技術では言えない。
だってシュミレーションは自然を超えられないからね
古い技術でも現実は冗長性(余分なもの)によって
持ちこたえることも多いからね
だから心配なら
タワーマンション出るのが一番安全かも
なんて笑っていっちゃいました

で、いい値段が付いたので売ったようですが

今回は高層でも賃貸のようです。

ま取り合えず、マンション管理の大変さと
関わらない賃貸というのは一つの解答でしょうね。

でもみんな高いところが好きですね
高台ならいいけどね、
でもこれはホントに金がないとダメだからな・・・




2017年4月24日月曜日

ついに10刷


ついに10刷り 年2刷のペース


この手の本としては売れているほうでしょう

構成が計画から外構までの流れに沿って用語が構成されているので

一般の方にもわかりやすい!

建築を始めた方や事務所に一冊・・・という所ですね。

建築を俯瞰できる用語集です。

2017年4月20日木曜日

教科書に・・・


5人の建築家で作った、「快適で住みやすい家のしくみ図鑑」(永岡書店)

絶版ですが、内容が簡明であったからか

高校の教科書に

通気の部分が一部使われました。

ちょっとうれしいものですね・・・

「快適で住みやすい家のしくみ図鑑」(永岡書店)は、本当に基本的なこと

を扱った本なので

文庫本の話があれば・・・内容的にも丁度いいと思うのですが・・・

一度韓国語の話もありましたね・・・

2017年4月13日木曜日

建築家失格

建築家失格

住まいや建築は、ある種の隙がないといけません。

そこで人が生活、活動するからです。

フォトジェニック(視覚重視)で造形主体の建築や住宅は

隙を拒否しているものがおおいですね。

良き空間は改造や工夫、維持や汚れ、異質によっても

耐えうるようなものでなければならないと常に思っています。

隙の無い人は好きになれないように・・・隙=入り込む余地=好き・・・

いくらかの隙が空間には必要ですね。

造形という近代の亡霊をそろそろ追い出さないといけないなと

感じています。こんなの、まさに建築家失格ですけどね。